高校でペン習字の講師をしたり、図書ボランティアをしたりしていました。図書ボランティアで読み聞かせをしている一環で発声に興味を持って声楽を習い、声楽の先生のイベントをお手伝いする中で「諸屋」もはじめました。同じ生徒さんの中でいろんな活動やお店をしている人たちがいて、先生に「あなたもやってみたら」と言われたのがきっかけです。はじめは、バリ島の先生の店の服や雑貨、故郷の高知県の野草茶を販売したりしていました。
夫が有明町出身で、定年退職後に神奈川県から島原にUターンすることに。夫の実家の設計を雲仙市のデザイナーさんに頼んだことがきっかけで、娘夫婦も雲仙市に移住したため、自分も追いかけてくる形で島原に移住しました。神奈川でやりたいことはたくさんあったけれど、やっぱり家族は一緒にいた方がいいなと思って。夫の実家の隣で暮らし始めました。
諸山さんが飼っている烏骨鶏とヤギの「キビ」。 除草剤などを撒かなくてもいいようにヤギは除草のため、 烏骨鶏はチキントラクターのために飼っている。
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島原に来たからには、島原暮らしを楽しもうと思って新しいことを始めました。いつか島原に行くのであればと思い神奈川でも畑をやっていて、そこで作ったものをジャムにしたりしていたので、「諸屋」の活動にジャムを加えました。その外にも、自分の畑でハーブや野菜を育てて販売しはじめたことで、屋号を「諸屋農園」にしました。
諸屋農園のジャム。 季節の果物や地元高知のやまももなども使っている。 |
人とのつながりで始まったので、つながりをつなげて、さらにつながっていくお店にしたいです。
ジャムも、知り合いの農家さんから「大きくなりすぎた黒田五寸人参をジャムにしない?」と声をかけてもらって作りはじめました。その話を知り合いの雑貨屋さんで話すと「うちで置いてみますか」と言ってくれて、ジャムの販売がはじまりました。それから知り合いの直売所や、飲食店で置いてもらうことが増えて、マルシェにも出たりするようになりました。埼玉の知り合いのお店もたくさん頼んでくれたり、購入したお客さんが他のお店に売り込んでくれたり。人とのご縁で販売する場所も増えていって。店舗があるわけではないので、今後もつながりやご縁を大切にしていきたいです。
高知県出身。2019年に神奈川県から移住し、島原暮らしは5年目を迎える。神奈川県内で高校の講師や小中学校の図書ボランティアなどをしており、現在は島原市内で学習支援員をしつつ「諸屋農園」としてジャムや野草茶、ハーブや野菜を育てて直売所や雑貨店で販売している。